Diary

光と共に
-わたしのいるべき場所-

2015年3月

2015.03.12

新しい命

京都の学校に赴任して2年が経ちました。

高校生の担任をし、
今月はいよいよ、初めて担任を持った子供たちが卒業します。
母親の気持ちで接していたので、スタートラインに立つ彼らを誇らしく思います。

私もプライベートで、昨年母親になりました。
妊娠が分かってから予定日の3週間前まで仕事をしていたので、出産準備もできず
産休に入ってから少しはゆっくりできるかしら。。。と思いきや、
準備や何やらで時間は瞬く間に過ぎ、
終盤はゆっくり眠ることもできないほどのしんどさと戦っていました。

そして。。。
予定日よりも早く陣痛がきて、でも子宮口や骨盤が開かず、子供もなかなか下に降りてこなかった為
緊急帝王切開での出産となりました。
26時間の陣痛の末、クリスマスの早朝に生まれたわが子は、3660gの大きな男の子。



まるっきり日本人顔ですが、日本人とバングラデシュ人のダブルです。

立会を望んでいた夫ですが、手術室には入れなかったので、
生まれてすぐの息子を看護師さんが抱かせてくださったようです。

主治医が
「大きなお子さんです。」
と言ったら、
夫は
「外国人プロダクトだからです!」
と答えたそうです。



大晦日に無事に退院し、
3時間おきに起きる息子との生活が始まりました。
友人や同僚には「大変でしょう!」と言われますが、
あまり大変とも、苦とも感じず、
ただただ、彼が息をしているか、苦しんでいないか、寒さに震えていないか、
そんなことを心配しながら、必死で育てている、という状態です。

そんな息子も2か月半となり、最近は天使とお話ししているのか、
よく声を発し、笑い、全身を一生懸命に動かしています。
日々の成長がおもしろく、どんな子に成長するのだろうか、と今から楽しみです。



子を持つ母親として、戦争のない世界を望みます。
小さくても大きくても、戦いは戦い。
その戦いをなくしたいと思います。

その為には、私自身の心の中からも、いさかいの種を取り除かなければならない。
許せないことも、不愉快なことも、不満も何もかも。
これまでのことも、これからも。

自分のこれまでの歩みを思い、新たな決意を胸に抱きます。

全ては、新しい命が私に教えてくれたこと。


私も、大人としてのスタートラインに
ようやく立てたようです。