19日に仙台入りした翌日、20日は朝から大雨でした。
10時に仙台市立中山中学校を訪れ、校長先生と音楽科の吉田先生にお会いし
すぐに準備にとりかかりました。
本当はステージの上でなく、生徒のみなさんが座る同じ場所で演奏考えていましたが
生徒数が多いのできっと後ろの生徒は見えないだろう、ということで
急遽ステージへセッティングを変更しました。
中山中の生徒さんたちは、本当に本当にきちんとされていて、しっかりされていて、驚きました。
先生がお話を始められるとシーンと静まり返り、漂う空気も張り詰めていました。
ふだん私が指導している私立の中学生とは天と地との差が。。。。。
なんてしっかりとされている生徒さんなんだろう、と感心しっぱなしでした。
演奏中もおしゃべりは全くなく、みなさん真剣に演奏と話に耳を傾けてくださって、
あっという間の45分でした。
最後に生徒さんたちから質問をされ、それに答えました。
私は中3の時に音楽の道に進む決心をしたわけですが、そのことも話しました。
生徒さんの中には、音楽の道に進もうかどうしようか迷っている人もいたようですが、
好きなことを追求する強い気持を忘れないでほしいと思います。
最後の最後に、男子生徒さんがメッセージをくださいました。
心に深く深く響く、強い決意の言葉でした。
苦しい思いをした子ども達がこんなにもたくさんいて、
でも一生懸命前を向いて歩いていこうとしているその姿勢に感銘を受けました。
お花まで頂いてしまいました。。。
私はただ、少しでも多くの子ども達にマリンバや打楽器の面白さを伝えたい、そして少しの時間でも辛い思いを忘れてもらいたい、そういう気持でやらせていただいたのです。
お花を頂くなんて、なんて図々しい自分なんだ、と後悔の念に駆られました。
子ども達・先生方の想いと、申し訳ない、という思いとで胸がふさがれ、
最後は私も泣けてきてしまいました。(必死でこらえたのですが、無理でした)
「みなさんが経験された痛みは、必ず人の心に寄り添える優しさになります。
苦しんでいる人がいたら、その人の苦しみを理解し、ともに泣くことができます。
私達に何ができるかわかりません。でも、いつもみなさんのことを想っていますので、
何でもいいですから必要な時は声をかけてください。できる事をできる限りやらせていただきます。」
数日後、中山中の生徒さんたちから心のこもった手紙が届きました。
それぞれの心の中にある想いを隠さず書いてくださいました。
今、一人一人に宛てて返事を書いているところです。
それぞれが自分の信じる道に歩んでくれることを祈っています。
そして健康と、これからの幸せをも祈っています。
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